SNSを活用した窓辺のプラットフォームを提供

松本浩志

松本
今回オープンするWEBサイト「madolino(マドリノ)」が、豊かな窓辺づくりのための重要な役割を果たすわけですが、その魅力を多くの方に広めるために多様なツールを活用する必要がありますよね。
井尾
はい。今の時代、真っ先に活用するものとしてSNSが挙げられます。
SNSに写真を投稿し、「素敵な窓辺だな」という印象を持っていただいて、WEBサイト内に誘導。そこに「どうやったら、こんな窓辺が作れるんだろう」という疑問に答えるレシピをたくさん載せていく。つまり、「窓辺レシピのアーカイブ」がたくさん積み上がって行く仕組みです。
松本
なるほど。日本最大のインテリア実例アプリ「RoomClip」のようなWEBサイトですね。ユーザーが自ら投稿したものに、次のユーザーが新たな工夫を加えて投稿し、さらに次のユーザーが自らアイデアを持ち込んでいく。コミュニティはどんどん大きくなっていきますよね。「madolino(マドリノ)」も、「素敵だな」と思っていただける窓辺のビジュアルを発信して、幅広いユーザーに窓への関心をもっていただけるプラットフォームを目指しています。「自分だけの窓辺づくり」という部分に価値を感じるユーザーが目指す「カスタマイズ」を、我々事業者が応援するという流れです。プロが対応すべき領域は、プロがしっかりとお応えするということです。
井尾
それが今注目されている「CIY」ですね?
松本
はい。ユーザーが自分たちの手で創作するDIY (ドゥー・イット・ユアセルフ)に対して、CIY(クリエイト・イット・ユアセルフ)は自らの手でオリジナルを創作する部分と、より高度な技術が必要な部分はプロにお任せするというものです。WEBサイトには「この家具とこのデザインを組み合わせて、このようにアレンジすると素敵な窓辺になる」といったレシピを、たくさん載せていきます。「自分で考えたアイデアをプロがこんな風に実現してくれる」というCIYの魅力を多くのユーザーに知ってほしいですね。
井尾
それは本当に楽しみです。窓に関する知識と経験、そして実績のある御社だからこそ、レシピのセレクトと提供ができるわけですね。
松本
今随時レシピ開発を進めています。「CIY」は「madolino(マドリノ)」の魅力のひとつです。アイデアはあってもできなかったことを、専門家の力を借りて実現させます。実際、窓周りの商材は種類も豊富です。ユーザーには知られていない、たくさんの商材の中から、私たちが「窓辺のバイヤー」としてユーザーの求める窓辺にあったものをセレクトして、レシピとして提供するわけです。

事業者の方々の協力があってこその「madolino(マドリノ)」

井尾さわこ

井尾
松本社長は「madolino(マドリノ)」を展開していく上で、施工者の方々との協働も大切なポイントになるとおっしゃっていましたよね?
松本
はい。実は「madolino(マドリノ)」は、ユーザーはもちろん、工務店様、リノベーション・リフォーム会社様といった業態の方にも是非お届けしたいコンテンツなんです。窓の設置工事やリフォームなど長年最前線で活躍されている方々にご協力いただくのが、私たちがイメージしているビジネスモデルです。WEBサイトに掲載された、ユーザーが求める家づくりやリフォーム、リノベーションをご覧いただいて、一緒に形にしていくお手伝いをしていきたい。これまで取引のあったパートナーに限らず協力してくださる事業者の方が、「madolino(マドリノ)」からどんどんつながっていけばいいなと思っています。
井尾
それが一番の願いだと思います。「madolino(マドリノ)」から集まるパートナー。
「madolinoパートナーズ」みたいな輪ができるといいですよね。ただ、そこに至るまでには簡単にいかない部分もありそうですね。
松本
そうですね。「難しい」と感じるのは、弊社がパートナーとして協働する方との出会いと理解です。「madolino(マドリノ)」の世界観やテイスト、価値、マテックスの目指す方向性を十分理解していだだける方との協働が、プロジェクトには欠かせないからです。
井尾
そこで、私たちに声をかけていただいたわけですね。
松本
はい。エモーヴさんとプロジェクトを進めてきたこの1年間は、女性ならではの豊かな感性や発想力に驚かされました。まず何よりリアクションの違いですね。何かを目にしたら「ステキ」「すごい!」と感じたまま口にする。その素直な感情表現に圧倒されました。それから繊細な描写力。企画立案の段階から、描写表現がとにかくきめ細かいと感じました。エモーヴさんの力がなければ、今の「madolino(マドリノ)」には届かなかったと思います。現場周りの話になると、長年現場を経験してきた男性の力も必要となりますが、女性中心にプロジェクトを進めてきて、非常に手応えを感じていますので、感性や想像力が生かせる部分は、引き続き女性メンバーで進めたいです。
井尾
ありがとうございます。褒めていただきましたが、実は気をつけなければならない、女性ならではのポイントもあります。それは「共感体質」だということ。誰かの意見に同調しやすいことです。
松本
先に言った人の意見が、そのまま決まるという話は聞きますね。
井尾
はい。例えば誰かの意見を疑問に思っても「誰も言わないから」「時間がないから」「面倒臭いから」といった理由で流して、その結果もやもやが残ることもあります。メンバー全員でひとつのものづくりを進めるためには、ロジックを共有しながら、対話的なコミュニケーションをしっかりと進めていくことが大切です。共感体質は、時にクリエイティブの前進を邪魔する要因にもなってしまいます。そこに注意しながら、プロジェクトを進めていきました。
松本
このプロジェクトに参加している弊社メンバーも、この1年で成長した気がしています。誰かの意見に対して、別の角度で意見を発信する場面も増えてきました。作品づくりと同時に、人づくりも重要ですね。

気軽に相談できる「窓辺のリノベーション窓口」構想も

松本浩志

井尾
2018年9月予定のサイトオープンも近づいてきました。
松本
いよいよですね。「madolino(マドリノ)」は、弊社にとってパワーコンテンツになると考えています。マテックスは「窓から日本を変えていく」という壮大なミッションを掲げていますが、これをリアルに推し進めていくカギとなります。「madolino(マドリノ)」のコンテンツを、工務店やリフォーム会社などの方々に、家づくりのエッセンスとして積極的にご利用いただいくことで、窓業界や住宅業界、結果的に日本の窓のあり方が変わると考えています。窓の分野に、今までなかった新しい1ページをつくるという挑戦。今は手応えを感じ始めています。実は、毎年10月に開催する展示会「マテックスフェアー」の今回のテーマが「新たな住まいを、ひらく。」サブタイトルが「窓辺の常識を覆す。」なのです。今年のマテックスフェアーは、窓工事やリフォームの現場で活躍されている事業者の方々に「窓辺を空間として捉え、ユーザーの求める空間づくりをどれだけサポートできるかが重要」ということを知ってもらう場にしたいと思っています。その先は、エモーヴさんを中心に、事業者の方々のブランディングも進めていきたい。「madolino(マドリノ)」を活用することで、各企業のブランディングをサポートできればいいですね。
井尾
「madolino(マドリノ)」は、事業者の考え方を変える場でもあるのですね。
松本
ユーザーに関心を持っていただくことも大切ですが、「このレシピをどうすれば手にできるのか」を考えることができる「madolinoパートナーズ」を増やしたいです。頼まれごとに答えるだけではなく、住む人のライフスタイルをクリエイトしていくことができる事業者が増えることで、日本の窓辺のあり方が大きく変わっていくと思っています。井尾さんが、今後の弊社のブランディングに関して考えていらっしゃることはありますか?
井尾
そうですね。まず街の中に、窓や窓辺のことを中心に気軽に相談できる「窓辺のリノベーション窓口」みたいなものを作りたいです。もちろん、住まいや家づくりに関する様々な悩みにも答えてくれるというオフィス。イメージは「保険の窓口」みたいなものですね。もうひとつは「建物が古い」と諦めていらっしゃるオーナーさんに、見えない部分の修繕と合わせて、窓や窓辺をリノベーションすることで、建物の価値アップが図れる、ということをお伝えしていきたいということでしょうか。
松本
いいですね。「窓辺のプチリノベーション」を全国的に広めるには、窓口を作ってコミュニケーションが取れる場が必要かもしれません。弊社でも、今後は一般ユーザー向けの展示会など、生活者の方々がリアルに触れられる場の提供も、積極的に考えていきたいと思っています。

弊社の新サービス「madolino」はこちら → madolino(マドリノ)http://madolino.jp

松本浩志

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